ベルトネ
50歳からの元詰へのチャレンジ |
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ベルトネはモンタニーにあるドメーヌで、本拠地モンタニーを中心に9AOC、約10haを所有しています。
現当主ジャン・ピエール・ベルトネ(58歳)はこのドメーヌの3代目で、彼がドメーヌを引き継いだ当時はぶどうを協同組合に販売していましたが、息子さんがドメーヌを継ぐことが正式に決まった2002年から元詰めを開始しました。
元々は個人客への販売のみで始まった7万本の元詰ですが、その高い品質と良心的な価格が口コミで広まり、パリや都市部のレストランのソムリエもこぞって買い付けに来るようになり、今では毎年9万本を超える本数を瓶詰めしています。その品質の高さとコストパフォーマンスの良さは、日に日に国内外へ広まっています。本格的な日本への輸入は私達が初めてとなりますが、近隣のEU諸国やアメリカへは輸出が始まっており、特にイギリスでは大人気を博しています。
ジャン・ピエールさんは元詰を始めた理由を嬉しそうに語ります。「息子が『ドメーヌを継ぎたい。』と言ってくれたんだ。」50歳になってからの初めての元詰めへのチャレンジ。息子さんの応援もあって元詰を始められました。「ワイン造りで大切にしていることは?」」と尋ねると「ぶどうと資金繰り」と答えるジャン・ピエールさん。マイナーAOCであったが故の苦労がうかがえます。
2002年に作られた醸造所は、清潔で機能的です。風船式のプレス機も2台あり、空調完備。驚いたのはクレマンも自社で造っていることと、毎年醸造所を増築していること。今まさに伸び盛りのドメーヌ・ベルトネ。息子さんも加わって、これからの毎年の進化が楽しみなドメーヌです。
本拠地モンタニーを中心に9AOC、約10haを所有しています。栽培方法はリュットレゾネ。
新樽は1級と赤で一部使用(樽はアリエ産)、それ以外はステンレスタンク。樽熟成期間は8~11か月。ノンフィルターで瓶詰め。