リュシアン・ミュザール
老舗名門ドメーヌを受け継ぐ仲良し兄弟のビオロジーワイン |
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1645年にジャック・ミュザールがサントネに創業した非常に歴史のあるドメーヌです。
現当主のクロード・ミュザール(1965年生まれ)とエルヴェ・ミュザール(1971年生まれ)の兄弟が、1992年に父リュシアン・ミュザールから正式にドメーヌを引き継ぎました。創業から数えて9代目となります。サッカーの好きなクロードと自転車の好きなエルヴェは、とても仲のよい兄弟です。「ブルゴーニュではすぐ兄弟が分裂してしまうけど、なぜ“力を合わせてドメーヌを盛り上げていこう”“という気にならないのかな?」(クロード)「2人いれば、何の心配もなく(僕は)バカンスに出られるのに。」(エルヴェ)と笑いながら言います。
「ミュザール兄弟はまるで双子のような2人でいつも混同してしまう。なぜなら彼らは価値観や願望を共有しているからなのだろう。」(LE GUIDE HACHETTE DES VINS 2011)
そんな兄弟をビオの世界に引き入れたのは、リュリーのヴァンサン・デュルイユ・ジャンティアルとドメーヌ・ルフレーヴでした。今でも彼らやドメーヌ・ドゥ・ロクル・ルージュのエメリック・ボーフォールとは、栽培や醸造のことなどいろいろなことを情報交換しています。もともと健康や自然環境に興味があり、ビオにも興味を持っていた2人でしたが、実際に畑で試行錯誤を重ねるうちに「テロワールを最大限表現できるのがビオによる栽培だ」と確信するに至りました。2008年に栽培を完全にビオに移行してから、フルーティなアロマこれまで以上に強く最大限に感じられるようになり、「自分たちの決断に間違いはなかった。」と彼らは言います。彼ら兄弟は学校を卒業してすぐに実家のドメーヌに戻り、父を手伝ってきました。自分達で試行錯誤を重ね、またいろいろな人との出会いが今のドメーヌのスタイルを形造っています。そのスタイルはこの兄弟と同じとても誠実で実直なもので、彼らの造るワインにもそれは表れています。
サントネとジュヴレの土壌は同様の組成であり、そのテロワールを表現することを彼らは誇りに思っています。所有面積は16haで、平均樹齢は45年。平均収穫量は40hl/ha(VVは35hl/ha)。栽培方法は2008年から完全ビオロジーに移行(それまでは厳格なリュットレゾネ)。2011年にAB認証取得予定。
仕立て:ピノ・ノワールはコルドン・ロワイヤ、シャルドネはギュイヨ・サンプル。
除梗100%。ステンレスとコンクリートタンクで3週間醗酵。天然酵母使用。新樽(アリエ産、ニエーブル産)率15-20%で12-18か月熟成。マセラシオンは14℃で6-8
日間。ノン・フィルター、ノン・コラージュ。