ロイス・デュフルール
ホテルの宿泊客だけが飲めるとっておき飲み頃ワイン |
ロイス・デュフルールはボーヌの町を取り囲む環状線にあるドメーヌで、ボーヌ唯一の五つ星シャンブル・ドット(高級民宿)も経営しています。
1978年、現当主のフィリップ・デュフルール夫妻によって設立されました。それまでフィリップさんはネゴシアンで働いており、「テロワールと人が良いワインを生む」の信念のもと、ワイン造りの研鑚を積んでいました。それと同時に資金の準備もはじめ、「自分のシャンブル・ドットを持ち、そこに世界からのお客様を招き、自分の造ったワインでもてなす!」という夢に向かって進みだします。
シャンブル・ドットは五つ星という高い評価を受けていますが、彼にとってはまだゴールではないようで、「バラのきれいな庭園を望める場所に、新たにスイートルームの離れを造る!」と意気盛んです。シャンブル・ドットの地下がカーヴになっており、彼のワインは世界各国のVIPな宿泊客を毎日楽しませています。「ロックフェラー財団の御子息が宿泊したこともあります。
日本からもお医者さんが毎年来てくれます。でも宿泊料金は安いんですよ!(笑)」(私にとっては安くなかったです・・・)ワインは以前勤めていたネゴシアンと、地元のレストラン(ペルナン・ヴェルジュレスの一つ星「ル・シャルルマーニュ」等)、個人客、そして宿泊客への販売で完売してしまいます。そのためワインガイド誌や、展示会などにもほとんど出品されることのない、“掘出し物”なのです。
所有面積は5ha。平均樹齢45年。栽培方法は厳格なリュットレゾネ。グリーンハーベストは2回。
除梗は100%。木製発酵槽を使用し3週間かけて発酵。新樽率は平均10~15%、樽はヴォージュ産。
樽熟成期間は18カ月(長めに樽熟期間をとるのは、浮遊物を沈殿させノンフィルターできれいなワインを造るため)、その後ノンフィルターで瓶詰。