デュポン・ティスランド
名門ネゴシアンへのワイン供給元 |
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数世代に渡る家族経営のドメーヌで、1990年に先代ジゼル&ベルナール・デュポン・ティスランドのあとをマリーとパトリシアの姉妹が継ぎました。現在は、夫のジャン・ルイ・ジローが畑の栽培、ディディエ・シュヴィヨンがワイン造りの責任者を務めています。
彼らが責任者となった90年代後半から畑の栽培、ワインの醸造方法が一新されて行きます。2004年には他のドメーヌに先駆けて振動式選果台を導入しました。ワインの質は目覚ましく向上し、ギド・アシェットや、ワインスペクテイター等のワインガイド誌で高い評価を得ています。
コート・ド・ニュイのドメーヌとしては所有する畑の面積は大きく、ネゴシアンへもワインを販売しています。販売先はそうそうたるもので、ルイ・ジャドー、ドミニク・ローラン、ルシアン・ルモアンヌといったパーカー5つ星をはじめ、ニコラ・ポテル、ヴァンサン・ジラルダン、フレデリック・マニャン、ピエール・ブレ、ブシャールなど、世界的にも有名な名門ばかりです。このことからもワインのクオリティ
の高さがうかがい知れます。
いよいよ目覚めた「眠れる獅子」といった趣のデュポン・ティスランド、今後ますますの発展が楽しみです。
所有面積は約20haで、ジュヴレ・シャンベルタンを中心に19のAOCを所有しています。(実はAOCジュヴレ・シャンベルタンの最大所有者です。)栽培方法はリュット
レゾネ、収穫は全て手摘み。振動式選果台で厳しくぶどうを選別。ぶどうが潰れるのを防ぐためポンプは不使用。
風船式のプレス機を使用し丁寧にゆっくりと搾汁。48時間のデブルバージュの後樽詰。新樽(ヴォージュ産)率は平均30%。
上級キュヴェでは100%新樽で熟成させますが、その目的はワインに樽香付け加えることではなく、適度な酸化を促すことで、その工程をより清潔に行うために新樽が使われています。樽熟成期間は12~16か月。