ユグノー・ペール・エ・フィス
明治神宮にも奉納された進化を続けるドメーヌ |
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ユグノーは、コート・ド・ニュイの玄関マルサネに所在し、1790年までさかのぼる事ができる由緒あるドメーヌです。2008年に正式に10代目となるフィリップ・ユグノー(Philippe Huguenot・1970生)が引き継ぎました。今年63歳になる父ジャン・ユグノーは「息子の作るワインの方がエレガントで美味しい」とあっさりと引退しました。先代の作るワインは伝統的な長期熟成タイプで、酸も強く
とてもタニックなものでしたが、フィリップは「伝統を守りながらモダンにつくる」をモットーに、常に最新の技術の研究、取組に余念がありません。選果台、醸造施設の整備、また、低温マセレーションなどを次々と導入しました。余談ですが、樽業者から試作品の評価を頼まれて、四角い樽(!)の使用もしたことがあるという熱心さです。「四角い樽は中を洗うのが大変だったよ。」笑いながら話します。樹齢30-107年と高樹齢の畑ばかりを所有している恵まれた環境に加え、彼自身のワイン造りに掛ける情熱、研究熱心さによって造られるワインは、近年急激に品質を向上させ大注目を浴びています。メディアでの評価もうなぎ昇りで、ギドアシェットでは2006年と2007年ヴィンテージの2年連続で"クー・ド・クール"を獲得、「Les meilleurs vins de France」でも激賞を受けています。2010年から栽培は完全にビオロジーに移行し、進化を続けています。今最も目が離せない生産者です。
所有面積は23haで、平均樹齢は45年。平均収穫量は40hl/ha(VVは35hl/ha)。
栽培方法は2010年から完全ビオロジーに移行(それまでは厳格なリュットレゾネ)。2013年にAB認証取得予定。
除梗100%。木製醗酵槽で3週間醗酵。天然酵母使用。新樽(アリエ産)率15-30%で10-14か月熟成。マセラシオンは14℃で8日間。