ディルレ・カデ
パーカー5つ星 家族の優しさを感じるワイン |
-
「ディルレ・カデ」は、アルザス地方の南部、コルマールから南に20km程の場所にある、人口わずか1000人のベルゴルツという小さな村にあります。このドメーヌを訪問すると、ディルレさんの誠実で暖かい人柄に触れて、とっても幸せな気持ちになります。
その暖かで幸せな感じがワインからも伝わってきます。
1871年にジャン・ディルレがベルゴルツの村に“ル・ヴァン・ディルレ”を設立。
1998年、5代目当主ジャン・ディルレが、隣村ゲヴヴィレールのヴィニュロン、レオン&ニコル・ヘル・カデの愛娘リュディヴィンヌと結婚しました。
その後2000年、妻リュディヴィンヌの実家の畑を買取り、ドメーヌ名を“ディルレ・カデ”に変更します。
家族経営のドメーヌとしては大きく、グラン・クリュを多く所有しているのも特徴です。
所有面積18haのうち42%がグラン・クリュで、4つのグラン・クリュを所有しています。
各畑の土壌の特徴は下記の通りです。
・スピーゲル:泥灰質、砂岩質から構成。かなり粘土質が少なく小石が多いのが特徴。
・ケスレール:砂質、粘土質、砂岩質から構成されています。
・セーリング:泥灰質、石灰質、砂岩質から構成。
・キッテルレ:土壌がとても薄く、砂の多い砂岩質、火山岩で構成。キッテルレは石灰質に粘土が混ざる良い土壌で、ドメーヌの中でもフラッグシップ的な畑になっています。
<栽培について>
栽培はビオディナミ。畑仕事、特にぶどう樹の根がよく張ることに気を配っています。
「ワインはぶどうの樹から。良いぶどうを収穫して、醸造はシンプルに」(ジャン・ディルレ)
・栽培方法は1998年よりビオディナミ、ビオディヴァン加盟。1997年、ビオディナミの指導者(フランソワーズ・ブーシェ氏)の元にスタージュをしたのをきっかけに、ジャン(5代目)とジャン-ピエール・ディルレ(4代目)は、1998年に栽培すべてビオディナミに転換することに決めました。
当初9haの内、6haの畑から転換を始めて行きました。1999年、残りの3ha(最も斜度がきつく、狭い畑)についても転換をし、馬による土起しも始めました。2000年から2004年にかけて、妻リュディヴィンヌの両親の畑を買い足していき、最終的に18haの畑全てのパーセルにおいてビオディナミに転換しました。ビオディナミに転換してから4年目に、ビオ栽培の認証“AB”と、ビオディナミの認証"BIODYVIN"を取得し、2007ヴィンテージの収穫より全てのワインにおいて、バックラベルに“AB”、“ECOCERT”、“BIODYVIN”の認証マークを入れています。
白は除梗しません。赤は100%除梗。空気圧式圧搾機(1987年に導入)を使用し、優しくゆっくりとプレス。発酵は木製大樽か、ステンレスタンク。
新樽は不使用、シュールリーで9~12か月熟成。軽くフィルターをかけて瓶詰め。